この記事では、ヒゲ脱毛の肌トラブルの原因とリスク、症状、肌トラブルが起きた時の対処法と未然に肌トラブルを防ぐ方法を解説していきます。
ヒゲ脱毛はメンズの脱毛のなかでも特に人気がある脱毛ですが、同時に、肌トラブルも多いと言われています。
ヒゲ脱毛をしようと考えていても、肌トラブルが起きてしまわないか心配で、なかなか脱毛に挑戦できない、という方も多いのではないでしょうか?
ヒゲ脱毛で肌トラブルが起きていしまう原因

ヒゲ脱毛は男性の間でも特に人気の脱毛ですが、術後の肌トラブルに悩まされる男性も多いです。
キレイな肌を求めてヒゲ脱毛を行ったはずなのに、肌トラブルで肌が荒れてしまっては、せっかくの脱毛が台無しになってしまいますよね。
また、肌トラブルが起きてしまうと、次回の脱毛までの間隔が更に空いてしまうので、結果的に脱毛が完了するまでの期間が伸びてしまいます。
ヒゲ脱毛で肌トラブルを起こさない為に、肌トラブルが起きてしまう原因をしっかり理解しておきましょう!
脱毛方法に原因がある

ヒゲ脱毛には大きく分けて、「レーザー・光脱毛」「ニードル脱毛」の2種類の脱毛方法があります。
厳密にはレーザー脱毛と光脱毛は別の脱毛方法ですが、脱毛するための仕組みは同じであるため、この記事ではセットで解説します。
これらの脱毛方法が原因で、術後に肌トラブルが生じてしまう可能性があり、それぞれ特有のリスクがそんざいします。
レーザー脱毛・光脱毛

・熱ダメージによる肌トラブル
レーザー脱毛・光脱毛は、毛根のメラニン色素に反応する光やレーザーを照射し、熱を発生させ、発毛組織を刺激、破壊します。
これにより、周囲の皮膚にも熱が伝わり、「軽いやけど」「炎症」「赤み」が生じることがあります。
・色素沈着
火傷や炎症の他にも、色素沈着のリスクがあります。
一般的には、肌を擦ったりするなど強い刺激を与えることで、シミのように黒ずんでしまいます。
施術の際に、肌に強い刺激が加わることによってメラニンの生成が促され、色素沈着が起きることがあるでしょう。
・硬毛化のリスク
極稀に、脱毛後に施術をした毛が逆に太くなる現象があり、これを硬毛化と言います。
硬毛化の原因は未だに明確には解明されていませんが、ほとんど起きることはないので心配する必要はないでしょう。
ニードル脱毛
ニードル脱毛とは、毛穴に小さな電気針を刺し、毛根に微弱な電流を流すことで、発毛組織を破壊し、永久脱もうを実現する方法です。
・電気針を刺すことによる炎症
毛穴に針を刺すことで、微細な傷ができ、ばい菌が入ると毛嚢炎(もうのうえん)になる可能性があります。
また、毛穴に直接刺し、微弱ではありますが電流を流しているため、肌への負担が大きく、肌トラブルのリスクも大きいです。
・施術者の技術不足
ニードル脱毛は医療脱毛にあたるため、施術者には高度な技術が求められます。
施術者が技術不足だと、肌へ余計な刺激を与えてしまうことや、肌を損傷させてしまう可能性もあります。
ニードル脱毛を選ぶ際は、経験豊富な医師、クリニックを選ぶと良いでしょう。
このように、脱毛方法が原因で肌トラブルが起きてしまう場合もあります。
施術者もその道のプロなので、そこまで心配する必要はありませんが、これらの肌トラブルを十分理解し、自分のニーズに合った施術方法を選びましょう。
肌質・体質に原因がある

脱毛は肌にダメージを与えるため、肌トラブルが起こる可能性は、施術を受ける人の肌の状態や肌質に大きく左右されます。
肌トラブルが起きる原因として、肌質、体質、肌の状態に原因がある場合もあります。
敏感肌や乾燥肌
これらの肌の人は、肌を守るバリア機能が弱いことがあり、脱毛時の熱や刺激に弱いため、施術後に「赤み」「ヒリヒリ感」「乾燥トラブル」が生じやすいです。
アトピー体質やアレルギー体質
これらの肌の人は、元の肌が弱く、外的刺激への反応が強いため、炎症や強いかゆみが生じる場合があります。
アトピーの症状が強い場合は、脱毛後の肌トラブルによって肌の状態が悪化する可能性があるので、アトピーの治療を先にすることを強く勧めます。
肌の色(色黒・日焼け肌)
肌の色が黒に近いほど、肌に含まれるメラニン色素も多いため、レーザーや光が強く反応し、赤みや軽いやけどのリスクが高いです。
また、日焼けした肌はダメージを追っている状態とも言えて、メラニン色素も多く含まれています。
そのため、日焼けした肌への脱毛は、ダメージを負った肌に更に負担をかける行為なので、日焼け直後の脱毛は控えておくべきでしょう。
このように、その人の肌質や体質、肌の状態によって肌トラブルが起きてしまう可能性もあります。
施術前後はケア(保湿をするなど)をして、肌の状態を整えておくことで、肌トラブルのリスクを少しでも減らせられるでしょう。
自分の肌質、体質が不安な場合は、事前のカウンセリングで、担当の医師・スタッフに詳しく伝えておきましょう!
施術環境・技術に原因がある

最近では施術者の技術不足や施術環境に問題があるサロンやクリニックはほとんどありません。
しかし、ヒゲ脱毛で肌トラブルが起きてしまう原因に、施術環境や施術者の技術に問題がある場合もあります。
そのうえで、「このようなリスクもあるよ」ということが分かっていると、肌トラブルが起きてしまっても、柔軟な対応が取れるでしょう。
出力設定のミス
過剰出力によるやけど、または効果が出ない弱い出力での施術により、脱毛の回数が増えて肌に負担が蓄積することで、肌トラブルが起きる可能性があります。
肌の状態を無視した施術
日焼け、乾燥、ニキビなどのダメージを負った肌や、健康でない肌の状態で施術をすると肌トラブルのもとになります。
本来はこのような肌の状態で脱毛をすることはないので、心配しなくても良いでしょう。
衛生管理の不備
ニードル脱毛において、ニードル(電気針)の使いまわしや、不潔な器具で施術を行った場合、細菌感染や毛嚢炎(もうのうえん)の原因となる場合があります。
ですが、このような事例は大手サロン・クリニックではもちろん、地方のサロン・クリニックでも聞かないので、心配する必要はありません。
このように、術後の肌トラブルが施術環境や施術者の技術に起因することは、可能性としてはありますが、近年ではめったに見られないので、心配することはないです。
こういうリスクがあると言うことを、頭の片隅にとどめておくと良いでしょう!
アフターケア不足や準備不足

施術で何の問題もなく脱毛できていても、術後のアフターケアを怠ると肌トラブルのリスクも高まります。
脱毛は肌に負担をかけるため、アフターケアをきちんとしないと、ダメージを負った肌が回復するのに時間がかかるほか、肌トラブルも起こりやすくなります。
保湿不足
脱毛後は、肌がダメージを負っているほか乾燥しやすい状態にあり、肌のバリア機能も低下してしまいます。
ケアをしないと炎症やかゆみの原因となり、肌トラブルを悪化させてしまうこともあるので、脱毛した部位をしっかり保湿するようにしましょう。
紫外線対策の不備
前述した通り、脱毛は肌に負担をかけるため、脱毛後は肌が敏感になっており、外的刺激に反応しやすい状態にあります。
そのため、紫外線を浴びると色素沈着や、赤みなどの炎症のリスクが高まります。
剃り残しによる炎症
一般的に、脱毛は施術前に脱毛をする箇所の毛を剃ってから施術を行います。
施術前の処理の段階で、剃り残しや深剃りによる傷があると、施術時に刺激となり、肌トラブルの原因となる場合があります。
このように、施術の前後できちんと準備やケアを行わないと、肌トラブルの原因となってしまいます。
特に、施術後の肌はダメージを負った状態で、外的刺激に反応しやすい状態にあるため、術後はスタッフ、または専門医の指示にきちんと従い、毎日のケアを心がけましょう!
生活習慣・外的要因に原因

ヒゲ脱毛で肌トラブルが起きる原因として、日々の生活習慣や外的要因に問題があるケースもあります。
ここでは、脱毛後は意識したいことや、控えた方が良いことなどを紹介していきます。
睡眠不足・栄養不足
前述した通り脱毛後の肌はダメージを負った状態なので、きちんと睡眠を取らないと肌の再生能力が低下するほか、ダメージを負った肌が十分に回復できません。
そのため、脱毛後数日から1週間ほどは、普段よりも多く睡眠を取るように意識しましょう。
ほかにも、偏った食事は栄養不足につながり、脱毛後の回復が遅れて肌トラブルになりやすいので、脱毛後は栄養のある食事を心がけましょう。
飲酒・喫煙
脱毛後は飲酒、喫煙は出来る限り控えた方が良いでしょう。
これらは血行や皮膚の免疫反応に悪影響を及ぼし、肌トラブルが起きた際に炎症、赤みが長引く原因になります。
そのため、術後の数日間は控えるようにして、術後1週間までは適量楽しむ程度にしておきましょう。
激しい運動やサウナ
脱毛後の肌は外的要因による刺激を受けやすい状態にあります。
そのため、施術直後に汗をかくことで、肌が荒れやすくなるほか、毛穴に雑菌が入りやすくなり、赤みやニキビの原因になってしまいます。
このように、日々の生活習慣や、外的要因によって肌トラブルが起きてしまうケースもあります。
そのため、施術前後の1週間は意識してこれらの行為を控えるように心がけることで、肌トラブルが起こるリスクを最小限に抑えられます。
ヒゲ脱毛で肌トラブルが起きた時の対処法

ここからは、肌トラブルが起きた時にするべきケア、対処法について詳しく解説していきます。
肌トラブルが起きたとしても、その症状にあった正しいケアと対処法を行うことで、肌トラブルの症状を最小限に抑えられ、すぐに治すことができます。
赤み・ヒリヒリ・ほてりがある場合

・原因
レーザーや光脱毛による熱ダメージや軽度の炎症
効果的なケアとして、以下のような対処法があげられます。
すぐに患部を冷やす
保冷剤や冷たいものをタオルに包み、5〜10分ほど冷却することで、症状が治まったり、緩和することがあります。
このとき、保冷剤などの冷たいものは必ずタオルに包み、直接肌に当てないようにしましょう。
刺激を避ける
スキンケア用品は、優しいものまたは、アルコール入りのものは避けるようにしましょう。
また、洗顔やスキンケアの際は、なるべく肌に刺激を与えないように摩擦を避けながら、優しく洗顔、スキンケアを行うようにしましょう。
丁寧な保湿を心がける
赤み、ヒリヒリ、ほてりが出てしまったときは丁寧な保湿を心がけましょう。
このときも、刺激が強い商品は避けたほうがよいです。
私は、肌トラブルが起きてしまったときの保湿は、無香料・無添加の敏感肌用保湿剤(ワセリンやセラミド系)などを使用しています。
これらの商品は刺激がとても少ないため、肌トラブルがおきてしまったときも使えます。
紫外線を避ける
脱毛後、外出時は日焼け止めを必ず使用しましょう。
このときも、なるべく低刺激な商品(SPF30以上)の商品を使用すると良いでしょう。
毛嚢炎(ニキビのような赤いブツブツ)

・原因
毛穴に雑菌が入り炎症・化膿する状態です。
施術前の剃毛の際や、施術後の汗や擦りが原因となることもあります。
とにかく触らない・潰さない
ニキビのようにとても気になるかもしれませんが、とにかく触らないようにしましょう。
ましてや、潰したりすると悪化させてしまう可能性もあるほか、色素沈着の原因にもなりますので、触らないようにしましょう。
きちんと洗顔をする
ニキビと同様、毛嚢炎ができた際は患部を清潔に保つことが大切です。
洗顔料は低刺激なものを使い、毎日きちんと洗顔をするようにすると良いでしょう。
洗った後は必ず保湿もセットで行うことで、他の肌トラブルのリスクも最小限に抑えられます。
市販の薬を使う
症状が軽度である場合は、「テラ・コートリル」や「オロナイン」などの抗炎症成分入りの軟膏を使うことで、症状の緩和の見込みがあります。
効果はありますが、ステロイドが含まれており、人によっては合う合わないがありますので、「何かおかしい」と感じた際は使用を中止しましょう。
症状が治まらない、悪化する場合は皮膚科へ
症状の悪化や時間が経っても治まらない場合は、迷わずに皮膚科に行きましょう。
また、膿が溜まったり、広がったりした際は、抗生物質の処方が必要になるので、直ちに皮膚科へ行きましょう。
やけど(強い赤み、水ぶくれ)

・原因
出力の高すぎるレーザーや、色黒肌への照射など
すぐに冷やす
症状が出てきたらすぐに冷やすようにしましょう。目安として15〜30分、保冷剤や濡れたタオルなどで患部をしっかり冷やしましょう。
保冷剤を使う場合は、タオルなどでしっかり包み、保冷剤を肌に直接当てないようにしましょう。
皮膚科へ直行!
2日以上痛みや赤みが引かない、水疱が出ている場合は医療処置が必要なので皮膚科へ直行しましょう。
かゆみ・乾燥

・原因
施術によるバリア機能の低下、保湿不足が考えられます。
保湿の徹底
セラミド系・ヒアルロン酸系など、保湿力の高い化粧水や乳液を使用し、保湿を徹底しましょう。
敏感肌の場合は、刺激の少ない優しい化粧水、乳液を使い保湿をしましょう。
かゆくても掻かない
掻いてしまうと、炎症や赤みなどの肌トラブルや色素沈着の原因になるので、搔かないようにしましょう。
私も軽度のアトピーで、どうしてもかゆい時は患部を冷やすようにしています。
痒みがどうしても収まらない場合は、患部を冷やすことで痒みを大幅に軽減できますよ。
症状が長引くなら皮膚科へ
発疹やアレルギー反応の場合は、ステロイド外用薬が処方されることもあります。
色素沈着が起きた場合の対処法

・原因
紫外線や過度な摩擦、施術後のやけど・炎症後の色素形成
紫外線対策の徹底
朝外出する前や、昼間に日焼け止めをこまめに塗りなおすことで、紫外線による色素沈着を予防できます。
美白成分のある化粧品を使用
脱毛した部位に色素沈着ができてしまった場合は、美白成分が含まれている化粧品を使用しましょう。
トラネキサム酸・ビタミンC誘導体・アルブチンなどを配合した化粧品がおすすめです。
ターンオーバーを促す
色素沈着してしまった場合は、保湿・栄養・睡眠を十分にとり、肌の代謝を整えて、ターンオーバー(古い皮膚がはがれ、新しい皮膚が生まれるサイクル)を促しましょう。
改善が見られない場合は、皮膚科へ相談
これらの対策をしても症状が改善されない場合は、皮膚科へ相談しに行きましょう。
医療用の美白クリーム(ハイドロキノン等)が処方されることもあります。
医療脱毛されている方は、直接担当医に相談してみましょう。
皮膚科と同じように、医療用美白クリームが処方されることもあります。
正しい対処法と予防で肌トラブルをなくそう!

この記事では、ヒゲ脱毛で肌トラブルが起きた際の原因と対処法について紹介してきました。
ヒゲ脱毛は肌トラブルが起きやすいと言われており、肌トラブルが起きてしまったら、せっかくのヒゲ脱毛が残念ですよね。
もし肌トラブルが起きたとしても、この記事で紹介した対処法を実践することで、肌トラブルを最小限に抑えられます。
脱毛前に肌トラブルが起きてしまう原因をしっかり理解しておくことで、肌トラブルが起きる可能性も最小限に抑えられます。
正しい対処法と、事前の予防で、ヒゲ脱毛を満足のいく脱毛にしましょう!
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